英国アンティークの魅力:パラゴン

英国アンティークの魅力:パラゴン

Paragon China Ltd(パラゴン)はイギリス、ストーク・オン・トレントのロングトンに創業したスター・チャイナから歴史が始まります。

スターチャイナは1899年に創業、1920年にパラゴン・チャイナ・カンパニーとなり、共同経営者は、William Illingworth、Herbert James Aynsley、John Gerrard Aynsley(John Aynsley & Sons Ltd.のJohn Aynsleyの長男)でした。

John Aynsley & Sons Ltd.はかの有名なエインズレーです。エインズレーで培ったボーンチャイナの製造技術を持ってスターチャイナは活動していました。

 

パラゴンの歴史

1900年にはJohn Gerrard Aynsleyが本家の事業に専念するため引退。

1910年にWilliam Illingworthも引退、Herbert James Aynsleyの義理の息子であるHugh Irvingがパートナーとなり経営します。

1920年にParagon China Companyに社名変更。

1930年にParagon China Ltd.として法人化。

1960年にThomas C Wld & Sons社(ロイヤルアルバート)に買収される。

1972年、ロイヤルアルバートとロイヤルドルトンが合併

1989年までにパラゴンの名前とパターンはドルトン社のロイヤルアルバート社に吸収され、ロイヤルアルバート名で製造され続けます。

1991年ごろからパラゴンの名前が使われなくなり、ロイヤルアルバートが廃止されるまでパラゴンのパターンは生産され続けていました。

 

パラゴン バックスタンプ

ロイヤルワラント

1926年 – ヨーク公爵夫人(レディ・エリザベス・ボウズ=ライアン)は、エリザベス王女(現エリザベス2世)の子供部屋用の陶磁器を依頼しました。
1930年、ヨーク公爵夫人は、マーガレット・ローズ王女(後のスノードン伯爵夫人マーガレット王女)の誕生を記念してティーサービスを依頼しました。
1933年 – メアリー王妃がロイヤルワラント(任命状)を付与
1937年 ジョージ6世とエリザベス女王が戴冠式の際に王室御用達となる。
1938年 – エリザベス女王(後の皇太后)とメアリー女王がロイヤルワラント(任命状)を交付
1953年 – エリザベス女王2世、英国王室より任命状を授与される

 

パラゴンは輸出が多かった?

設立当初、同社は紅茶や朝食用の食器を製造し、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカに輸出していた。

しかし、1930年代に入ると、パラゴンは市場をアメリカ大陸にまで拡大し、製品の範囲もディナーウェアにまで広がりました。

 

パラゴン ティーかっぷ

PARAGON CLASSIC

パラゴンは製造番号が無く、製造された作品のパターンや種類の記録も失われてしまったため、追跡できません。

インターネットで検索しても同じパターンの紹介は見つかりませんでした。

 

パラゴン プレート

PARAGON Mayflower

パラゴンのサラダプレートも購入しました。

イギリスで5月に咲く花、メイフラワー。日本での名はさんざしの花です。

 

Reference

Paragon China (Ltd)

ROYAL ALBERT (THOMAS C. WILD & CO. LTD)

記事移植元:Soya journal

 

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